昆虫を人間サイズに換算したら、ものすごく強いって良く聞くと思います。
もしそのような進化ができていたら、人間なんてあっという間に昆虫のエサになっていたはずですよね。
では、なぜ昆虫が人間サイズに進化しなかったのでしょうか?
その理由にはいくつかの要因があります。
第一に、昆虫は骨格が外骨格であり、これは大型化するにつれて弊害が増します。
大型化によって外骨格は体重を支えることができなくなり、大型化に必要な強度を維持するためには、外骨格が厚く重くならざるを得ないためです。
この重い外骨格は、運動の自由度を制限することになります。
第二に、昆虫は呼吸に気管支を持っているため、大きくなると酸素の供給が追いつかなくなることがあります。
したがって、昆虫が大きくなりすぎると、体内の酸素不足によって生存が困難になる可能性があります。
第三に、昆虫は体温調節能力が限られているため、大型化すると体内の熱を放散することが困難になります。
これにより、昆虫の体温が上昇しすぎて、生存に支障をきたす可能性があります。
以上の理由から、昆虫が人間サイズに進化しなかったと考えられます。
また、昆虫は体の大きさよりも、進化によって獲得した特殊な能力によって生存していると言えます。
例えば、昆虫は繁殖力がすごいですよね。
したがって、昆虫が大きくなったとしても、その特殊な能力が保持されるかどうかは不確定であり、生存戦略が大きく変化することが予想されます。
昆虫において、大きくなると種の繁栄に効率が悪く、不都合が生じるんですね。
進化によって大型化した哺乳類(牛や人間)が獲得した大きな身体に比べ昆虫は、その小さな身体に様々な特殊な能力を得たわけですね。
面白いですよね。