福之姫は、全国的にマーケティングの成功した種雄牛であります。
生まれは、栃木県大田原市。
母は「ふくひめ3」という牛で、鹿児島の薩摩市場から導入した牛です。
このふくひめ3に、これまた栃木県の種牛「芳之国」を交配して、生まれたのが「福之姫」です。
「福之姫」は増体性、資質共に優れており現場では、「めちゃくちゃ大きくなる」との声が多数聞こえてくるほど。
傾向としては、一代祖が「安福久」の雌牛に種付けされることが多い。
そのため、「福之姫-安福久-平茂勝」といった流れの牛を、仮に北海道に持ち帰った場合、次に鹿児島県の種牛を交配させることは難しくなります。
ということは、次世代を担う生産牛を探求していく場合、仮に北海道で繁殖するならば、必然的に民間の種牛を交配するか、事業団を継続的に使っていくと言った考えになるでしょう。
つまり、事業団一人勝ちのような現状ではあるものの、もし再び鹿児島県などが「安福久」のような種を当てた場合、現在の鹿児島や宮崎と事業団の関係性では、鹿児島や宮崎は、交配における協力を事業団に行うことはないでしょう。
その関係性が、非常に残念でなりません。
今後も日本国内における精液ストローの利用を取り巻く、法改正は行われていくと予想できます。
その時、時代はどちらに動くのか刮目したいですね。