牛飼い指南書

農業で生産性のある豊かな人生を

「安福久」しか勝たん

年に一回くらい「安福久が入っててよかったあ」、って思うことがあるんですよね。

 

どうしても、大きくならなかった子牛でも安福久が入っているおかげで、ボタン(セリのボタン)を押してくれる方がいるみたいです。

 

また、自家保留(自分の家に跡取り牛を残すこと)を考えている時に、「安福久が入ってるから残そうかなあ」ってなるんです。

 

逆を言えば、安福久が入ってない牛がセリに出た時は少々不安です。

 

しかし、その反面、自分の力を試されているような気にもなって、そういったセリの日はいつもより緊張しませんか?

 

私は、安福久が入っていない子牛を出荷する時、本当に楽しみでエキサイトします。

 

そして、思っていたセリ価格(目標)を上回ることができた時は、「自分の育て方は間違ってなかった」と振り返ることができます。

 

ですから、この先も安福久が入っている牛も、そうで無い牛も、大切に飼い続けます。

 

彼らは、それぞれの役割と感動を与えてくれますからね。