牛飼い指南書

農業で生産性のある豊かな人生を

Cu(銅)は牛のカラダのどこで使われるの?

ミトコンドリアを知ってますか?

聞いたことはあると思います。

 

細胞内のほとんどのエネルギーの生産に必要なものだと考えれば簡単かもしれません。

 

そのミトコンドリアの電子伝達に使われるのがCu(銅)です。

 

銅は他にも、酵素の構成成分として働いています。

 

縁の下の力持ち的存在ですね。

 

配合飼料を多給された時は、充足していることがほとんどで、粗飼料多給の場合は不足しがちです。

 

私は大豆粕を与えているのですが、この大豆粕にはCuが少なく、補ってあげる必要があります。

 

基本的には「足りない」という状況はほぼありません。

(なぜなら、配合飼料をあげているため)

 

逆に、補おうとして、添加品を多給したほうが危険で、与えすぎると銅中毒になるので注意です。

 

また、例えばモリブデンやイオウが少ない場合に、いつもより銅の摂取量が少なくても、中毒を発症する可能性もあります。

 

つまり、バランスの取れた餌を給与することが求められるわけです。

 

配合飼料は偉大だということですね。

頼れるものは頼る。

 

それも牛の食の安全を守ることに繋がりますね。