ラーメンにおいて、鹿児島なら豚骨ラーメン、インスタントは鶏ガラスープ、魚介出汁などが有名ですよね。
牛はなぜ使われないのでしょうか?
テールスープは聞くことはあると思いますが、これまた一癖あります。
牛がスープの出汁に使われない理由はいくつかあります。
まず、牛のスープの作り方の難しさです。
牛の骨は硬く、十分な時間をかけて煮込まなければ、風味やコクが出ません。
一方で、豚骨や鶏ガラのスープは比較的短時間でコクを出すことができます。
そのため、多くのラーメン店では効率的な生産を考えて、豚骨や鶏ガラのスープを使用する傾向があります。
また、そもそも地域によっての流行りが存在します。
ラーメンは日本全国で様々なスタイルが存在しますが、地域ごとに好まれるスープの味や特徴が異なることがあります。
例えば、豚骨ラーメンは九州地方が発祥であり、その文化的な背景や地域の好みによって広まりました。
牛肉はというと、高価であり出汁を取ることすら勿体無いと考える傾向が強く、コアなラーメン店など以外ではお目にかかれません。
つまり、大きな理由が、牛肉は豚肉や鶏肉に比べて高価だということです。
牛肉を使用したラーメンを提供する場合、原材料のコストが高くなり、価格もそれに比例して上がる可能性があります。
そのため、多くのラーメン店がコストを抑えるために、他の肉のスープを選択するわけです。
ラーメンの原価のほとんどがスープであるため、利益を求めると、牛は使えないんですよね。
加えて、牛骨は廃棄や利用に制限があります。
現実的に、二次利用が難しいという背景もあるんですよね。
これは、BSE(狂牛病)が実は牛骨(脊髄など)に感染リスクがあるからです。
こういった背景が重なり合い、牛がスープに利用されることが少ないのです。